10年ぶりのアンコールワットとシェムリアップ

アンコールワット アジアパシフィック

ホーチミンシティから次にやってきたのはシェムリアップ。前回の記事でも書いた通りフライト遅延もあり、ホーチミンに到着したのは17時過ぎ。

シェムリアップは10年程前に一度訪れたことが空港は街からすぐ近くにあったイメージだったのですが、2023年に市外の新空港へ移転していたようで空港から1時間程かけて市内へ向かいます。

バスの車窓から見える街の雰囲気がのどかで、早速違う国に入ってきたなあと実感をしていました。

陽も落ちて、街灯もない真っ暗の中、空港から直接向かったのはクッキングクラス。自分たちの夕食は自分たちで作るクメール料理です!

cooking clas

その後ようやくホテルへチェックイン。今回お世話になったのはアンコールホテルです。大通りに面したホテルながら夜も静かで爆睡でき、翌朝は向かいのスーパーに買い物に行けるのも有り難かった!(ATMもホテルの周りにたくさんあって安心)

2日目

翌日はシェムリアップ訪問のメインイベントも言えるアンコール遺跡群!

朝イチで観光センターに行き、顔写真付きのアンコールパスを購入します。

アンコールパス

今回はツアーで現地の添乗員さんが付いていたので、添乗員さんが選んだ遺跡を数個見てまわりました。遺跡間はマイクロバスで移動しましたが遺跡内は徒歩での探索です。

以前の滞在時にとにかく暑かった記憶があったので、サングラスに日傘、日除のつば広防止に熱中症対策タブレットと持ちうる暑さ対策グッズを総動員で臨みました。これが大正解、日陰の少ない遺跡を歩き回るのに対策は必須でした。

今回まずはじめに向かったのはアンコールトム。クメール語で「大きい都」を意味する、その名の通り都市の遺跡だそう。

城壁で囲まれた都市の中に寺院や王宮があるので、まずは内部に入るため南大門から見学をスタートです。マイクロバスから降りて門が瞬間からその佇まいのカッコ良さにうわー!と思わず声が出てしまいました。

その後はバイヨンへ。遺跡に掘られた彫刻の意味などガイドさんの説明を聞きながら、どこを切り取っても絵になる景色に写真を撮りまくるのでした。

クメールの微笑みの撮影スポットは工事中で入れなかったので、2016年に訪れた際の写真を引っ張り出してみました笑

bayon

象のテラスは前回見なかったのかな?写真も残っていなかったので恐らく初訪問。自由探索の時間をもらいましたが、メイン(?)の象の彫刻を見て満足した私は木陰でツアーメンバーが戻ってくるのを待っていました。暑さにすぐやられる30代w

象のテラス

その後はタプローム遺跡へ。ここの神秘的な雰囲気が印象的な遺跡です。メインの遺跡へ向かうまでの道ですらカッコ良い。

ここは15世紀のクメール王朝崩壊と共に放棄された寺院で、人によって破壊された場所と植物によって侵食されている場所とが混ざり合って独特の空気を醸し出しています。

ちょうどお昼時だったのもあるのか人が少なかったので、探検感がより増してワクワクしっぱなしでした。未だにトゥームレイダー見ていないので今度こそ見ようと思います。(前回もトゥームレイダーの撮影スポットだよ!と言われ写真だけは撮ったけどピンときていなかった人)

添乗員さんのイチオシ侵食スポットでパノラマ撮影もしてもらい大満足(こんな風に撮るのか!と添乗員さんの技術に周囲がざわつくというオプション付きw)

ta prohm

その後はランチを食べていよいよアンコールワットへ。ガイドさん曰く午前中に行く人が多いけど、方角的に午前は逆光の写真になってしまうので午後が良いとのこと。

ここは観光客が一番来る場所でもあり、前と変わってる、を一番感じた場所でもありました。まず遺跡へ向かう橋が2つに増えてる!しかもなんか遺跡ににつかわしくないプラスチックの浮き具繋げているやつ。ガイドさんに聞くと観光客が増えたからその対策とのこと。作り物感が出てしまっていたのでなんだか悲しい。。そして前は写真撮影用の木のバルコニー台なんて用意無かったよ!とも思いながらこちらは有難く使わせてもらう。笑

angkor wat

もちろん遺跡自体は前と変わらずで、遺跡に座ってのんびり景色を眺めたり、アプサラ(天女)を始めとする精巧な彫刻を鑑賞したり楽しい時間を過ごしました。遺跡はあちこち登れちゃう、触れちゃうは過去のままだったので世界遺産の管理としてこれで良いの!?とも思うのでした。笑

三階部分へ行くことができるようになっているのですが、待ち受けるのは急勾配の階段(上の写真参照)。以前訪れた際に残していたFacebookの写真を振り返ると待ち時間が45分と長くて登らなかったとのこと。9年越しの今回は歳を取りすぎたのか、この階段登って帰ってくるのきつそうだからとスキップ。前も登ってないんだったら登っておけば良かった、とこのブログを書くために過去写真を見て思うのでした。笑

遺跡内の急な階段、観光客が登れる場所は手すりなど付けられていますが、元々の階段は急勾配で階段の幅もせっまい。当時の人々はどう登っていたのか(特に上の回廊は高貴な人のみ出入りができたので)いまだに謎が残るそう。

その後はホテルに戻り、シャワー浴びて一休憩です。

この日のディナーはAmazon Angkorというお店にて豪華ビュッフェと伝統舞踊ショーを楽しみました。

クメール舞踊

ショー終わりにはPub streetまで連れて行ってもらいましたが一応仕事で来てはいるのでパーティーは断念、近くのOld marketでお土産探しをして楽しみました。

3日目

翌日は歴史学習デー。朝向かったのはApopo Visitor Center。アフリカジャイアントラットを「ヒーローラット」として教育、地雷の探知をしている団体の見学ツアーに参加してきました。

ジャイアントと名前は付くもののあくまでネズミ、体重はそこまで重くないので、地雷を検知しても地雷は発動しないそう。従来の探知機は金属全般に反応してしまいますが、教育を受けた「ヒーローラット」は爆薬の匂いで地雷を検知をするためより効率良く正確に地雷の除去が出来るそう。

カンボジアではいまだに地雷の爆発により亡くなる人が多く、実際に2日前にも農地を耕した際に地雷に当たってしまい亡くなったケースがあったこと、安全な土地にしていくことが急務だとセンターの方が話していたのが印象的でした。

その後は市外にあるAki Ra Museumへ。カンボジアで地雷除去の活動をしているアキラ氏による博物館で、彼が実際に無効化した地雷や戦争の経験について生の声を届けてくれる貴重な資料館でした。

午後は水上集落の見学ボート、アーティザン工房なども見て周りシェムリアップ編終了!

古代の遺跡の歴史だけでなく、1970年代のクメール・ルージュで両親を亡くし孤児として育った人、政府に見つからないようジャングルの中で1人で生活をしていた人などの生の声も直接聞くことができたのですがあまりの壮絶さに絶句。

そんな中でも未来へ希望を持って、穏やかに過ごしているカンボジア、すごく素敵な場所でした。

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